第51回重要刀剣 志津 三郎兼氏 映りたつ明るい地鉄に金筋砂流し頻りに掛り匂口明るく冴える傑作 ニ尺ニ寸九分 最高

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日本美術刀剣保存協会 第51回重要刀剣 田野辺先生鞘書 南北朝初期建武頃 約680年前  映りたつ明るい地鉄に金筋砂流し頻りに掛り匂口明るく冴える傑作 刀 無銘 志津 法量 説明  長さ
反り
元幅
先幅
元重ね
鎬厚
先重ね
鋒長さ
茎長さ
重量69.5cm
1.7cm
3.1cm
2.1cm
0.59cm
0.70cm
0.50cm
3.6cm
19.0cm
657g鎬造、三ツ棟、身幅広く、反りやや深く、腰反りつき、中鋒。鍛は、板目肌に、杢目交じり、刃寄り流れて、地沸微塵につき、地景よく入り、淡く映り立ち、鉄明るい。刃紋は、浅くのたれて、互の目・小互の目・尖刃など交じり、湯走り・飛び焼き頻りに掛り、足太く入り、沸深くよくつき、金筋・沸筋・砂流し頻りにかかり、匂深く、匂口明るく冴える。帽子、浅くのたれて小丸、先掃きかけて浅く返る。彫物は、棒樋を表裏に丸止め。茎は、大磨上、先栗尻、鑢目勝手下り、目釘孔二。ハバキは、金着二重。
志津三郎兼氏は、大和手掻派の刀工で、当初は包氏と銘し、後に美濃国多芸郡志津(現岐阜県海津市南濃町志津)に移住した際に兼氏と改銘したと伝える。しかし、包氏の在銘物には初代兼氏よりも時代の下るものしか見られず、兼氏同人とみられるものはすべて無銘極めとなる。兼氏の師伝については、古来より正宗門として正宗十哲の一人にも数えられ、現存する作刀からみても正宗からかなりの影響を受けており、充分首肯できるものである。兼氏の作風は、大和伝を基調としたものと相州伝を基調とした二様があり、前者を大和志津、後者を志津として極めている。この刀は、身幅広く、腰反りつき、先幅も広い豪壮で優美な体配で、地沸が微塵に厚くつき、地景よく入り、映り立つ明るい地鉄に、浅くのたれて、互の目・小互の目・尖刃など交え、足太く入り、沸深くつき、大小の沸が美しく輝き、金筋・沸筋・砂流し頻りに掛る見事な働きを見せ、匂深く、匂口明るく冴え、覇気溢れる傑作である。

革巻鞘赤銅金象嵌一作金具半太刀拵 [江戸時代] 法量 説明  長さ
反り104.2cm
4.1cm鐔 赤銅磨地金色絵、 総金具 銘 渡辺一誠利信 花押 赤銅磨地牡丹に鳳凰図金象嵌。 目貫 金無垢這竜図。



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